心安らぐ和風庭園 川端康成ゆかりの極楽寺に 大阪・茨木

■開園式に60人

 文豪・川端康成ゆかりの極楽寺(浄土宗、茨木市宿久庄(しゅくのしょう))に和風庭園「東心園」が完成し21日、檀家(だんか)や関係者ら約60人が参加して開園式が行われた。

 庭園は、地元の通称「東村」の人たちがいつでも集え、心を安らげることができる場所にと造られた。広さ約500平方メートルで、周囲の田園や里山が借景となっている。

 本尊や観音菩薩などを表す「三尊石」の前に「心」をイメージした池が掘られ、5大陸を意味する「五石」の周りに人間の煩悩と同数の108個の念珠石が埋められている。

 住職の森昭順(しょうじゅん)さんは「五石の周りを歩いて世界平和を祈ってほしい」と話す。

 同寺は戦国時代の16世紀末の開創と伝わる。川端康成は、この寺の近くの祖父方で少年時代をすごした。川端家の菩提寺(ぼだいじ)でもある。開園式では、康成の遠縁にあたる川端億佳(やすよし)さんが総代として司会役を務めた。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/120422/osk12042202000001-n1.htm