見附の英国式庭園が人気

見附市の県中部産業団地にある英国式庭園「みつけイングリッシュガーデン」が人気だ。開園初年度の2009年度に5万6000人だった来園者数は、10年度7万4000人、11年度12万5000人と右肩上がり。今年度も4月末にカフェがオープンするなど新たな魅力が加わり、市はガーデンを観光拠点に交流人口を増やしたい考えだ。

 ガーデンは、英国園芸研究の第一線で活躍するケイ山田さんが監修し、県内初の本格的な英国式庭園として09年4月に開園。季節の草花だけでなく、寄せ植えが充実しており、年間を通して色とりどりの花を楽しめるのが特徴。「園内でもっとゆっくりしたい」「園内に咲いている草花がほしい」といった利用者の声を受け、4月末に「ガーデンカフェ」がオープンした。

 市内の菓子店も協力し、見附市の形をしたクッキーなど新商品を売り出したところ人気はうなぎ上り。花苗は、一般の園芸店などでは手に入りにくい種類をそろえ、市民ボランティア「ナチュラルガーデンクラブ」のメンバーが手入れの仕方も丁寧に説明する。来園者からは「とても助かる」と好評で、リピーターが着実に増えているという。

 市は昨冬から、県内外の旅行会社への宣伝を強化し、現在、施設を経由するバスツアーの催行が18本決定し、そのうち7本が県外業者だ。ガーデンだけでなく、市の主要産業であるニット関連の工場を見学したり、料亭での昼食を盛り込んだりしたツアーもあり、市産業振興課は「ガーデンを観光拠点に、町内の様々な観光資源をアピールし、観光客の増加につなげたい」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20120626-OYT8T01279.htm