若手も呆れた!鳩山グループ「サポ票」落としまくり

民主党代表選で小沢一郎前幹事長が大敗した要因は、なんといっても党員・サポーター票で、菅直人首相に「249対51」という5倍もの差をつけられたことだ。衆院300小選挙区ごとに票数の多い候補が1ポイントを獲得する「総取り」方式だったためだが、小沢氏側近やガールズの真の力量も浮き彫りになった。

 党員・サポーター票の投票者数は22万9030人で投票率66・9%。投票総数は菅首相13万7998票に小沢氏9万194票の「6対4」で、地方議員票とほぼ同じ比率ながら、総取りのアヤで大差がついた。

 「6対4」は報道各社の世論調査よりも差が小さいためか、小沢氏も周辺に「よくやったほうだ」と話しているが、永田町では「選挙は1票差でも勝つことがすべて」というのが常識だ。

 小沢氏は早い段階から近い議員にサポーター票を固めることを指示していただけに、若手議員は「参院議員もいるので一概にはいえないが、有力議員で負けているのは怠慢としか思えない」と恨み節を漏らす。

 特にふがいなかったのが小沢氏の選対顧問となった鳩山由紀夫前首相(63)のグループ。鳩山氏を筆頭に、小沢氏の選対幹部だった三井弁雄氏(67)、海江田万里氏(61)、中山義活氏(65)、平野博文氏(61)、松野頼久氏(49)らが落とした。

 鳩山Gの約半数が菅首相支持に回ったこともあり、小沢氏に近い中堅議員は「グループはまとまらず、重鎮が党員・サポーター票で負ける。鳩山さんは一体なんだったんだろう」とこぼす。

 鳩山G以外の重量級では、原口一博総務相(51)や細野豪志幹事長代理(39)も取りこぼした。

 一方、小沢氏側近は健闘。山岡賢次副代表(67)のほか、中枢部隊「一新会」は鈴木克昌氏(66)、岡島一正氏(52)、松木謙公氏(51)らが牙城を守った。1回生でも木村剛司氏(39)ら小沢氏でまとめた議員がいたが、「一新会倶楽部」の中心人物である萩原仁氏(43)はポイントを失った。

 また、側近ではないが、羽田孜元首相(75)や6月の代表選で菅首相と争った樽床伸二国対委員長(51)も勝利した。

 小沢ガールズは明暗が分かれ、田中美絵子氏(34)はダブルスコアで圧勝。不倫スキャンダルが直撃した青木愛氏(45)も守りきった一方、福田衣里子氏(29)は僅差で落とした。

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