早川の自然、観光… ガイドブック完成  〝住民主導〟で多彩な情報 2年以上かけ取材や編集 

早川町の自然や歴史文化、観光スポットを紹介する「早川フィールドミュージアム公式ガイドブック」が完成した。100人を超える町民が制作に携わり、2年以上かけて取材や編集、イラストを手掛けた。地元住民ならではの多彩な情報が盛り込まれている。
 町全体を博物館に見立てて、価値を再発見する「フィールドミュージアム構想」の一環。町から制作の委託を受けた同町のNPO法人・日本上流文化圏研究所と、町内全6地区から選出された委員58人が中心となって作業に当たった。
 2007年9月から、20回以上にわたって町内全36集落を歩いて調査。歴史文化に詳しい地元の長老らから話を聞くなどし、冊子で紹介するにふさわしい620余りの“資源”を発掘。このうち、195項目を厳選し冊子に盛り込んだ。
 七面山や雨畑硯すずりといった有名な地域資源をはじめ、各集落の寺社や渓谷、郷土食、暮らしぶりなどを、すべてイラスト入りで紹介。町内の飲食店などで利用できるクーポン券も付いている。
 同研究所の鞍打大輔主任研究員は「町民が町の良さを見つめ直し、子どもが郷土文化を知るきっかけにしたい。観光客はガイドブックを手に、町内の周遊観光を楽しんでもらいたい」と話している。
 A5判、全12冊で、町内の観光施設などで1冊300円で販売。郵送でも扱っている。問い合わせは同研究所、電話0556(45)2160。

http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/01/31/6.html