日本庭園「由志園」にドライミスト設置

 松江市八束町の日本庭園「由志園」に、ドライミストが設置され、汗をぬぐいながら来園した観光客らが、霧のトンネルの中で清涼感に浸っている。

 夏本番を迎えると登場する同園の風物詩。高さ2・2メートルに渡されたパイプには、長さ20メートルにわたり72カ所のノズルがあり、微細な水滴が噴霧される。

 水が蒸発するときの気化熱を利用することで、周囲の温度は2〜3度下がるといい、暑さが増した7月から稼働。今年は高麗ニンジンを漬けた水を使い、地域色を出した。

 8月31日までの間で、気温25度以上の晴れた日が稼働の条件。松江市で最高気温31・3度の真夏日を記録した10日はもちろん、園内に霧が漂った。

 東大阪市から観光で訪れた中田稔さん(65)は「幻想的な霧の中を歩くと、気分も涼しくなる」と心地良さそうに話した。


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