「ベイ・サウス・ガーデン」オープン、6月29日から一般公開

6月28日、「ガーデン・バイ・ザ・ベイ(Garden By The Bay)」プロジェクトの最初の庭園、ベイ・サウス・ガーデン(Bay South Garden)のオープニング・セレモニーがリー・シェンロン首相を来賓に迎え、招待客および報道関係者ら700名を招いて開催された。ベイ・サウス・ガーデンは翌日6月29日から一般公開となる。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのプロジェクトは、シンガポールが掲げる「シティ・イン・ザ・ガーデン」構想に基づき、新都心エリアであるマリーナ・ベイエリアの101ヘクタールの区画にウォーターフロント・ガーデンをつくる計画。庭園で海外の植物をシンガポールに持ってきて育てることで、シンガポールの造園と園芸技術を世界に発信する拠点ともなる。8年の建設期間を経て今回オープンするベイ・サウス・ガーデンのほか、ベイ・イースト、ベイ・セントラルを合わせて3つの庭園の建設が予定されており、これらの中でベイ・サウス・ガーデンは最大の庭園で54ヘクタールを占める。

オープニング・セレモニーで挨拶に立ったリー・シェンロン首相は、庭園建設計画の理由を述べた。「マリーナ・ベイの中心地というほかにも利用価値があるこのエリアに、庭園を建設するということは、簡単な決断ではありませんでした。しかし、ニューヨーク市のセントラル・パークや、ロンドンのハイド・パークのように、都市の中心にある公園は大きな存在意義を持ちます。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは新都心マリーナ・ベイエリアのシンボルとなります。この庭園はシンガポールに暮らす人々の憩いの場です。花や木を見て楽しんでください。なお、取って持ち帰ったりはしないでくださいね」。
ベイ・サウス・ガーデンの主なアトラクションには、巨木の形をした立体型庭園「スーパーツリーズ(The Supertrees)」や地中海の涼しく乾燥した気候に育つ花や木を展示する「フラワー・ドーム(Flower Dome」、涼しく湿った環境を再現し、高さ35メートルの人口の山から滝が落ちる「クラウド・フォレスト(Cloud Forest)」などがある。

6月29日から7月8日の期間中の週末にはオープン記念コンサートなどが行われる。

http://www.asiax.biz/news/2012/06/28-223829.php