前原戦略室の縮小に疑問「どこが政治主導でやっていくのか」

前原誠司国土交通相は２０日の閣議後の記者会見で、予算の骨格策定を担うとしてきた国家戦略室の役割が縮小されたことに対し「どこが政治主導でやっていくのかという疑問が、閣内にいる私でさえ浮かんでくる」と述べ、疑問を呈した。

　その上で前原氏は「政治主導の予算編成は政調会長が代わって行うというが、機能するのか。選挙前に約束したことをしっかりやれないと、政権交代を期待した国民への冒涜になる。変えてもいいが説明が必要だ」と強調した。

　民主党は昨年の衆院選マニフェストで、国家戦略局を設置し政治主導で予算の骨格を策定すると明記。政権交代後に戦略室を設けたが、首相に政策提言をするブレーン機能に特化させる方針に後退した。