ミスター年金どこへ? 長妻、官僚と“飲み会”のワケ

官僚に厳しかった長妻昭厚生労働相(49)が、役人とうまく付き合うよう促す菅直人首相の意向に沿い、厚労省幹部と初めて夜の酒席をセットするなど関係修復を図り始めた。省内外には、参院選後に取りざたされる内閣改造での再任狙いとの見方もある。

 酒席が開かれたのは国会閉幕日の16日夜。長妻氏周辺によると、厚労省幹部の提案で局長ら約20人が同省近くのレストランに集められた。学生時代にバンドでボーカルをしていた長妻氏が「レコード会社にスカウトされたこともある」と披露するなど和やかに会は進んだが、会費はきっちり割り勘で1人7000円。

 長妻氏は昨年9月の初登庁時に「うみを洗いざらい出すように」と厳しく訓示。その後、幹部と弁当での昼食懇親会はしたが、酒の出る会合は一切なかった。それが菅内閣発足後のあいさつでは「アイデアがあれば直接大臣室に来て説明してください」とソフトに。

 参院選民主党代表選を受け内閣改造の可能性もあるが、省内は「続投だけは勘弁して」(幹部)との声が根強く、長妻氏の“変身”に党内は「官僚を懐柔し、厚労相を続けたいのだろう」(若手)との見方がある。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100621/plt1006211617002-n2.htm