小沢“凋落”で地元も見放した!? 岩手県紙が引退勧告

民主党小沢一郎前幹事長(68)に、おひざ元・岩手の県紙「岩手日報」(約22万部)が政界引退を勧告した。菅直人首相(63)の「脱小沢」路線で、永田町での地位低下が著しい小沢氏だが、地元での威光にも、かげりが見えてきたようだ。

 衝撃の引退勧告は、16日付の同紙論説に「『使命』果たしたのでは」とのタイトルで掲載された。

 編集局長や論説委員長を務めた宮沢徳雄委員(論説・制作担当常務)の執筆で、「昨年夏の衆院選で『政権交代』を果たした原動力が小沢氏であることは周知の事実」と、郷土の剛腕政治家を評価しながら、こう続ける。

 「世論は鳩山(由紀夫前首相)、小沢両氏につきまとった『政治とカネ』に嫌悪感を抱いているのが明らかだ。どうだろう。この辺で鳩山前首相と共に政界から身をひくことを考えてみては」

 「かつて評論家江藤淳氏が陶淵明の詩『帰去来辞』を引用して小沢氏に『帰りなん、いざ。田園まさに蕪(あ)れんとす。なんぞ帰らざる』と帰郷を勧めたことがある。すでに十分に『使命』を果たしたのではないか」

 小沢氏は今月4日、盛岡市民主党会合で映したビデオレターで、参院選後に「先頭に立つ」と訴えたが、地元紙の諫言にどうこたえるのか。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100617/plt1006171622007-n2.htm