7月豪雨の恐れ 梅雨明けは平年より遅め

気象情報会社「ライフビジネスウェザー」(東京)が、今季の梅雨の傾向予測をまとめた。沖縄と奄美を除き梅雨入り・明けとも平年より遅く、東北は2年連続で梅雨明けを特定できない可能性があるとみている。7月は豪雨の恐れもあるという。

 沖縄と奄美は平年より早く5月6日に梅雨入りしたが、九州南部(平年同29日)以北はまだ。同社によると、今季の気象状況は「エルニーニョ現象」の終息後、インド洋の海水温が高い状態が続き、長梅雨で冷夏となった1998年と類似している。

 予想では、入梅は九州南部−関東甲信で6月中旬、北陸と東北は同下旬。梅雨明けは沖縄と奄美が平年並みの6月下旬で、九州南部−北陸が7月下旬、東北は8月上旬または「特定できない」としている。

 太平洋高気圧の張り出しが弱いため、梅雨前線はフィリピン付近に停滞し、6月中旬以降にならないと北上しないと予想。7月に入ると前線が活発なまま本州付近に停滞、東・西日本中心に豪雨の恐れがある。

 北日本オホーツク海高気圧からの冷たい北東風「やませ」が吹き込み、太平洋側を中心に冷害が心配されるという。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100607/dms1006071629017-n2.htm