パクリ認めた上海“万パク”ソング 作曲家の運命はいかに

5月1日開幕の上海万博のPRソングが、シンガー・ソングライター岡本真夜(36)のヒット曲「そのままの君でいて」の盗作ではないかとされていた問題で、岡本の所属事務所は19日、中国側から同曲をPRソングとして使用したいとの申請があったと発表した。当初、オリジナルとされた中国人作曲者はどうなるか?

 作曲は中国の著名な作曲家の繆森氏。これまでの報道では、「部屋を歩き回り、足でリズムを取りながらインスピレーションを得た」と語っていた。中国側が事実上、盗作を認めたことで、香港のニュースネットサイトは、繆森氏に電話取材を試みたもののつながらない、としている。

 ネットでは「覚醒剤所持で死刑になる国だけに、厳罰になるだろう」「粛正はまぬがれない」など過激な書き込みも相次いでいるが、一つの目安となりそうなのが、2008年の北京五輪開会式をきっかけに法制化された「口パク禁止令」。

 この法律では、今月になって2人の歌手が初めて適用対象となり、1人当たり罰金5万元(約68万円)が科せられた。

 ただ、「口パクと盗作では悪質さのレベルが違う上、国家の威信をかけた万博での不祥事。最悪、作曲家活動の無期限停止などの厳罰もあり得るのではないか」(中国事情に詳しい音楽関係者)という声も出ている。

http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20100420/enn1004201141000-n2.htm