【子ども手当】麻生政権の定額給付金騒動を思い出す

高所得者の受け取り辞退を促した点が似ている 【岩手日報のコラム】 子ども手当の所得制限導入を見送った鳩山由紀夫首相が「手当が不要な人は寄付できる制度をつくる」と言うのを聞いて、旧政権下の定額給付金騒動を思い出した。所得制限をめぐり、すったもんだの揚げ句、麻生太郎首相は「矜恃(きょうじ)」という言葉を持ち出して高所得者の受け取り辞退を促したものだ。あちらも立て、こちらも立てる「妙案」は、国民の戸惑いより政治の都合を優先したように映る。ともに、戦後政治に名を刻む大政治家の血を受け継ぐ「世襲首相」で、実家は資産家。片や失言も恐れぬ「雄弁家」、片や八方に配慮を尽くす「能弁家」と個性は違って当然だが、その発想は根っこの部分で似通った雰囲気がある。…(2009年12月23日付「風土計」)全文
難解な連立方程式山形新聞のコラム】 子ども手当の所得制限をめぐる永田町の論議に関心が集まっている。民主党は財源や世論を背に所得制限したいようだが当初の理念が薄らぐ。事務経費も多大。線引きの水準も問題。さてどうする。まるで難解な連立方程式のようだ。対象の子が2人の場合、所得制限内なら年間約62万円(初年度半額)が入り、超えればゼロ。今冬の大手製造業のボーナスは平均約72万円だった。その手取りに近い額があるかないかの差は大きい。さらに扶養控除が廃止されれば、外れた世帯に負担だけがのしかかる−ともなりかねない。 …(2009年12月21日付「談話室」)全文
子ども手当、使途不明で効果に疑問符【神奈川新聞の記事】鳩山政権が来年度から導入を目指す「子ども手当」。所得制限や地方の負担など財源問題ばかりが注目されるが、そもそも、この手当が子どもにどう還元されるのか不透明なままだ。経済的理由などから朝食を満足に食べられないなど、子どもの貧困問題が深刻化している。子ども手当が、厳しい生活の子どもにどう使わるか問われてきそうだ。…
 国は、子ども手当の使い道を限定せず各家庭に任せる方向で検討している。子どもの朝食欠食率0%を掲げる国の目標達成に向けては「現場による(保護者への)指導」(長浜副大臣)に期待した。現場では、子ども手当の効用について受け止めはさまざまだ。
 学校関係者らは、朝食欠食率0%の達成は「厳しい」「絶対無理」との声が多い。「『現場で』と言われても、どこまで家庭に立ち入れるのか」。ある横浜市立小学校長は悩む。
 「(子ども手当の使途が)細かいところに手が届かないのは残念」と話すのは、横須賀市立小の養護教諭。お金が入るとギャンブルに使う親もいるといい、「使い道を細かく決めないと、子どもが置き去りになりはしないか」と危ぶむ。…(2009年12月21日)全文はこちら

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