庭園造り大詰め 北海道ガーデンショー開幕まで1週間

十勝の風土に根ざした庭園文化の発信を目指す北海道ガーデンショー(実行委員会主催)は、6月2日の開幕まで1週間に迫った。会場の十勝千年の森(清水町羽帯)では国内外から招いた著名なガーデンデザイナー4人の庭造りが大詰め。開幕日の2日にはオープニング特別企画として、招待作家長澤伸穂さん(アメリカ在住)とともにアート作品を制作するワークショップを行うことになり、実行委は、参加者を募集している。

開幕まで1週間に迫った北海道ガーデンショー会場の十勝千年の森。子供向けの「ぴぴっとガーデン」の整備が進む
 長澤さん(ニューヨーク州ストーニーブルック校教授)は国内外で現代美術の作品を発表するアーティスト。庭造りを担う4人の招待作家とともに北海道ガーデンショーに招かれ、アートインスタレーション「時の彫刻−コロポックル」を制作している。

 作品は、千年の森に自生するフキにアイヌ民族の「コロポックル伝承」を思い起こし、フキに覆われた巣のような“大地の彫刻”を展開する。ワークショップではこのアート作品に、草花の生命の息吹をもたらす重要な役目を担う「土のたまご」を作る。

 土を丸く固めたダチョウの卵のような大きさで、参加者とともに500個を作り植物の種子を埋め込む。作品の周囲に並べられた土のたまごから植物が芽を出し、アート作品を時間の経過とともに仕上げていくという。

http://www.tokachi.co.jp/news/201205/20120526-0012657.php