菅地方幹部アンケート圧勝 3割が小沢出馬「問題」

民主党代表選が菅直人首相と小沢一郎前幹事長の一騎打ちとなったことを受け、共同通信社は26、27両日、全国47都道府県連の幹事長ら幹部を対象に緊急アンケートを実施した。新代表にふさわしい人に菅首相を挙げたのは青森、長野、宮崎など12都県、小沢氏は岩手、愛知、熊本など5県だった。

 小沢氏の出馬について「問題がある」としたのは約3割の14都県。21府県が「どちらとも言えない」で、「問題はない」は10道県にとどまった。地方組織に、政治資金問題を抱える小沢氏の出馬への拒否感があることがうかがえる結果となった。

 新代表をめぐっては約6割の29道府県が未定や無回答で情勢は流動的だ。

 代表選は党所属国会議員のほか、地方議員、党員・サポーターの「地方票」で行われる。地方票で全体のほぼ3分の1を占めており、勝敗の鍵を握るとみられる。都道府県連としての票はないが、幹部のアンケート結果は地方の情勢をうかがう上で参考となるとみられる。

 「脱小沢」を掲げる菅首相と、政権運営を批判してきた小沢氏の対決で、代表選が分裂含みとなったとの危機感からか、15府県が当面取り組むべき課題に「挙党態勢の確立」を挙げた。急速に進む円高対応など早急な景気対策を求める意見も多かった。

 ほかに菅首相が新代表にふさわしいとしたのは秋田、福島、東京、神奈川、岐阜、静岡、和歌山、島根、岡山。小沢氏と答えたのは栃木と佐賀だった。群馬は前原誠司国交相と答えた。

 菅首相支持の理由は「短期間で代えるべきではない」という消極派が多く、小沢氏については強力なリーダーシップに期待する声が目立った。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100828/plt1008281337000-n2.htm