ハマコー背任容疑で逮捕!ツイッターに意味深書き込みも

千葉県警は10日、ハマコーの呼び名で知られる元自民党衆院議員、浜田幸一容疑者(81)を背任容疑で逮捕した。千葉県警によると、浜田幸一容疑者は、株を数億円で無断売却したとして、千葉市稲毛区の会社から告訴されていた。浜田容疑者は今月4日、約20万人が閲覧登録しているミニブログツイッター」の自身のページで「明後日くらいにツイッターやめるかな」と、異変をほのめかす書き込みをしていた。

 浜田容疑者は昨年1月に千葉地裁に破産宣告を受けたばかり。今回の逮捕との関連については不明だが、「深刻な金銭トラブルを抱えていた」との情報もある。「政界の暴れん坊」との異名を取ったかつての実力者の逮捕に永田町は騒然としている。

 浜田容疑者は1928年、千葉県富津市生まれ。富津町議会議員、千葉県議会議員を経て、69年に衆院議員初当選。その後、農林水産政務次官、防衛政務次官衆院建設委員長などを歴任し、93年7月に国会議員を引退した。

 歯にきぬ着せぬ過激な言動を繰り返し、「政界の暴れん坊」との異名を取った。80年にラスベガスで約4億6000万円を散財、衆院予算委員長時代の88年には、共産党宮本顕治議長(当時)について「人殺し」と発言するなどトラブルメーカーとしても知られた。

 一方で、指定暴力団稲川会初代会長の稲川聖城氏や「戦後最大のフィクサー」といわれた児玉誉士夫ロッキード事件で名をはせた「政商」小佐野賢治ら、数々のフィクサーと交友を持ち、閣僚経験はなかったものの自民党内で陰の実力者として君臨した。

 政界引退後は、テレビ番組 『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)に出演するなどタレント活動を活発に行っていた。

 一部関係者によると、「4億円の連帯保証人となっていたが、『債権者による破産申し立て』をされ、払えずに、破産宣告を受けた」という。

 浜田容疑者は、インターネット上のミニブログツイッター」を今年1月から始め、折に触れての心情を“つぶやいて”いた。当初は浜田容疑者の“なりすまし”ではないかとの説も出たが、ほどなく本人であることが分かり、多くの登録者を集めた。

 現在、浜田容疑者のツイッターをフォローしているのは約20万人と、日本でも有数の人気ぶり。「あのハマコーが『なう』じゃなくて『だう』とつぶやいている」とツイッター上で大きな話題となり、政治家としての現役時代を知らない若い世代からも注目を集めた。この人気に便乗し、浜田容疑者は今年6月、は『ハマコー だう! ツイッターの言葉力』(講談社)という著書まで出版した。

 とぎれることなく、ツイッター上でつぶやき、政治から芸能界まで縦横無尽に切りまくってきた浜田容疑者。今月4日も、「ところで質問です。ジャニーズとはいったい何人いるんですか?ちなみに参議院員は242名です」「給料をもらいたいから議員になった議員は多くなったと思う」などと意気軒昂だったが、その後に「やめるかな」とつぶやき、実際、3日間ほど沈黙していた。

 つぶやきを再開した最後のつぶやきは、今月7日の「熱帯夜、熱帯魚、熱帯雨林渡り廊下走り隊」という、意味がよくつかめないものだった。


http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100810/plt1008101659006-n2.htm