血祭りに…!?党首討論“逃げ菅”に野党“カンカン”

参院選投票日まで、あと1週間という4日、菅直人首相はテレビの討論番組に出演するが、これまで出演を渋っていた首相に対し、野党側は一斉に「逃げ菅」と批判している。迷走する首相の消費税10%発言は格好の攻撃材料で各党は手ぐすねを引いており、首相が防戦を強いられるのは必至。短気でキレやすい「イラ菅」との異名も持つ首相だけに、野党側は「失言連発で血祭りにしてやる」(自民幹部)と早くも戦闘モードだ。

 「1対1の真剣勝負ならいつでもやるが、1対8の議論は議論ではない。つるし上げだ!」

 首相は2日、遊説先の富山市与野党9党首がそろうテレビ討論について、こう強調した。連立与党の国民新党も野党に加えた8党首を相手に討論するのは「形勢不利」なだけに、出演に難色を示していた。

 ただ、最近の国政選挙では選挙期間中の党首討論が慣例化しており、野党側は「逃げ菅」に猛反発。自民党谷垣禎一総裁(65)は「一人ひとりを呼び寄せて、首相は(自分を)皇帝だと思っているのか。野党党首がどんなに攻めてこようとバッタバッタと切り捨てる覚悟がなくてどうするのか」と痛烈に批判。

 たちあがれ日本与謝野馨共同代表(71)も「1対100だろうが、正しい主張は『正しい』と主張するのが政権党の党首」。公明党山口那津男代表(57)も「逃げるな菅、出てこい菅、山口那津男は『カンカン』(菅菅)だぞ」と声を荒げている。孤立無援の首相はテレビ討論をどう乗り切るのか−。


http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100703/plt1007031600001-n2.htm