自民・谷垣、参院選は“背水の陣”「与党過半数なら辞任」

自民党谷垣禎一総裁(65)は13日、参院選で与党が過半数を維持する結果に終わった場合、総裁を辞任する考えを明らかにした。菅政権発足で一変した選挙情勢への危機感から、退路を断って勝利を目指す決意を示したとみられるが、求心力回復につながるかは読み切れない。

 谷垣氏は13日、都内で記者団から「政治生命を懸けて参院選を戦う」と10日の党会合で表明した真意を聞かれ、「政治生命を懸けるというのに多様な意味があるとは思わない。(敗北した場合)総裁としての資格がなくなるということだ」と明言。その後、名古屋市で党愛知県連大会に出席し「参院選で果たすべき目標は、必ず多数を与党には取らせないことだ。これを実現しなければならない」と強調した。

 谷垣氏は参院選の獲得目標議席について10日、「40台」と低めの数字に言及。党内から「士気が下がる」「続投狙い」と猛反発を受け撤回しており、「背水の陣」で臨む姿勢をアピールする必要があると判断したようだ。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100614/plt1006141613005-n2.htm