化けの皮剥がれた落合詭弁術 問題提示もお家事情知らないだけ

交流戦6年目で初めてのセ・リーグ本拠地開幕を問題視した中日・落合博満監督。が、実は、身内のフロントとの意思の疎通を欠いているだけだった。

 「6年目で初めてだろう。ホーム、ビジターで入れ替わったの。やろうと思えばできるんだ。何で5年も6年もかかるんだ? 1年おきにできたわけだから、公平性を保つんであれば」

 ナゴヤドームでの交流戦開幕戦のソフトバンク戦に勝った落合監督は、こう語っている。が、昨年までパ・リーグ本拠地球場開催が多くなっていたのは、実はセ・リーグ本拠地球場の日程問題がネックという。日程作成の関係者が明かす。

 「当初の36試合制の時は、パの本拠地開幕だけでなく、セの本拠地での開幕もあった。現状の24試合制でパの本拠地開幕になっていたのは、交流戦の時期、セ・リーグ球場の多くは、学生野球や社会人野球のスケジュールが入っているから。今年は毎年同じパターンになっているので、変えようということから、セ・リーグ本拠地球場開幕となるように調整した。が、社会人野球の試合が入っていた広島のマツダスタジアムは無理なので、広島対楽天戦だけ変則日程になった。開幕を1日遅らせて呉で、2試合目を14日にマツダスタジアムで開催となった。この辺の事情は、日程作成の各球団の担当者が説明しているはずです」

 こう聞けば誰でもわかる。落合監督が鬼の首を取ったように、自分の主張で球界改革し、昨年までの交流戦開幕パ本拠地開催の不公平を是正したというアピールは誇大表示。単なる落合監督と中日球団フロントとのコミュニケーション欠如の問題ではないか。(夕刊フジ編集委員江尻良文

http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20100514/bbl1005141609008-n2.htm