調査捕鯨船と抗議船衝突 シー・シェパード発表

シドニー共同】南極海で日本の調査捕鯨活動を妨害している米環境保護団体「シー・シェパード」は6日、調査捕鯨船団の第3勇新丸が故意に抗議船「ボブ・バーカー号」に衝突したと発表した。

 同団体によると、衝突により、バーカー号の左舷に約90センチの大きさの裂け目が生じた。同船の乗組員にけがはなかったという。バーカー号は衝突時、調査船団の母船「日新丸」への妨害行為を行っており、周囲に第3勇新丸などの船団がいたと主張している。

 これに先立ち、日本鯨類研究所は同日、日新丸が、バーカー号に異常接近され、緑色のレーザー光線を繰り返し照射されるなど妨害行為を受けたと発表した。けが人はいなかった。

 同研究所は「今までにない長時間の妨害行為だ。照射は乗組員を狙っており、失明の危険もある」としている。

 シー・シェパードをめぐっては、別の抗議船「アディ・ギル号」が1月、日本の調査捕鯨船団の監視船と衝突する事故も起きている。


http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020601000329.html