麻生氏「力不足」と陳謝 久々の党務、軽口も解禁

「8月の衆院選敗北を受け、政権交代を余儀なくされた。誠に力不足を恥じている」。自民党麻生太郎前首相は23日、奈良県十津川村のホテルで党員らとの対話集会に参加。野党転落後、派閥会合出席など控えめな活動にとどめていたが、久しぶりの党務の場で、あらためて政権を失った責任を認め陳謝した。

 ただ神妙だったのは冒頭だけで、すぐに“麻生節”を解禁。発足100日を迎える鳩山政権に触れ「できたばかりだからマスコミの対応は自民党の時と違う。言いたいことはいっぱいあるが、言うとそこだけ(記事に)取られる」と矛先を報道陣に。

 会場から「道路整備を」との声が上がると「道路ができると便利になるけど(村から)出て行くのも便利になるぜ」。4人の子供がいるという男性に対し「あんたも好きねえ」などと脱線気味。金融危機で破綻した米証券大手リーマン・ブラザーズを「ルービン・ブラザーズ」と言い間違えるなど、相変わらずの一面も見せた。

http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122301000338.html